メニュー 閉じる

鳩山町で見られる野鳥・画像クリックで拡大表示します。

山林周辺

(写真は埼玉県生態系保護協会 東松山・鳩山・滑川支部 小山氏.。内田氏提供)

草地の野鳥

猛禽類、水辺の鳥

鳩山町の絶滅危惧種・野鳥編

さまざまな理由で、緑地、河川、田畑、湿地などが造成されて、大規模な工業地や太陽光発電施設に「開発」され続けています。その結果、県内でも毎年多くの生物が絶滅の危機に置かれています。田園や山林の自然環境が減少して都市化していくことは、かろうじて残されている生態系にとっては「海や陸地の生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進」という目標に反します。かってごく普通に身近にあった動植物が、次々と絶滅危惧種に指定されています。目先の利益を追求する多くの「開発」は、100年後の利益を損なうものが多いのです。とはいえ、「すべての開発に反対する」のではありません。開発行為が「地域の持続可能な開発」であるのかのチェックが必要です。
自然の「持続可能な開発」のバロメーターが、すなわち絶滅危惧種の保全です。いうまでもなく絶滅危惧種が保全されず開発されれば、自然は持続できません。
「海や陸地の生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進」は、国連による、日本政府も推進しているSDGs(sustinable development gools)の17目標のうちのひとつです。
以下は、鳩山町の野鳥の絶滅危惧種です。さらに調査で、この他にも多くの危惧種の存在が引き続き確認されるでしょう。

引用:wikipedia、サントリー日本の鳥百科などを参照、引用しました。

オシドリ 県ⅠB 国Ⅱ類。9~4月 漂鳥で、夏は本州中部以北で繁殖し、冬に本州以南で越冬する。鳩山町で越冬するものもある。

ミゾゴイ 県ⅠB類 国Ⅱ類3~10月  3月末ごろフィリピンなどから日本に飛来。日本でのみ繁殖する。個体数が1000羽前後といわれ、日本で絶滅すると種の絶滅となる。鳴き声からウシドリ、ウメキドリ、ヤマイボなどの方言名がある。

ササゴイ 県Ⅱ類。6~10月。夏鳥として飛来、繁殖する。主に夜間に活動する。

チョウサギ 県Ⅱ類 国NT。8~10月 夏鳥として飛来、繁殖する。丘陵、低地帯で見られる。

クイナ 県Ⅱ類。本州中部以南で繁殖し、中部以北で越冬する。ヨシ原などの湿地や水田に生息する。冬鳥として丘陵地の水辺で見られる。警戒心が強く姿を現すことが少ない。 

バン 県NT 留鳥。

オオバン 県ⅠA。冬鳥。本州中部以北で繁殖する。バンより大きい。溜池の番をしているようだ、から名前がついたという説もある。嘴は白い。ちなみにバンは嘴の先が黄色い。

イカルチドリ 県NT。6~2月。埼玉県では留鳥。河原で繁殖する。コチドリに似ている。

ミサゴ 国NT。留鳥。冬によくみられる。主に海岸で生息して魚を捕食するするが、湖沼などにもいる。獲物を見つけると翼を羽ばたかせて空中に静止するホバリング飛行を行った後に急降下して獲物を捕らえる。英名オスプレイ。

オオタカ 県Ⅱ類 国NT。年中見られる。冬は低山帯や平地で活動する。警戒心が強く人の影響が少ない広域の森林が必要。「埼玉県オオタカ等保護指針、1999年」がある。

サシバ 県ⅠB類 国Ⅱ類、夏鳥として飛来し、平地から低山の林で繁殖する。県内では、繁殖地が10か所程度とされ、急速な減少が指摘されている。秋の渡りの時期には群れで通過するところが観察できる。

ハチクマ 県Ⅱ類 国NT 6~10月 夏鳥として渡来し、森林地帯で繁殖するが、広域の森林が必要。ジバチ類を好んで食べる。

ノスリ 県NT 国NT。年中見られる。越冬期は餌となるネズミなどの豊富な開けた場所に定着する。低地帯におけるノスリの越冬は、自然環境の良好度を示す指標的な存在といえる。

アオバズク 県RT 6月。フクロウの仲間。夏鳥。神社仏閣の森で多く見られ、街灯に来る昆虫を捕食していたりする。「ホッ、ホッ」と二声づつ鳴く。新緑(青葉)のころ渡来することから名前がついたともいわれる。

フクロウ 県NT。留鳥。ミミズクとの違いとして、羽角がなく、耳は目の横にあり羽毛で覆われている。目は人間の10~100倍の感度がある。

カワセミ 県LP。留鳥。川ではヤマセミよりも下流に生息する。水中に潜るときは目からゴーグル状のもの(瞬膜)を出し水中でも的確に獲物を捕らえることが出来る(wiki)。垂直の土手に巣穴を掘り繁殖する。

アオゲラ 県RT。6~3月。留鳥。キツツキの仲間。

オオアカゲラ 県NT。留鳥。キツツキの仲間。

チョウゲンボウ 県NT。山地や丘陵で繁殖し、冬は平野部で越冬する。冬季は河川敷や草地等の開けた場所で見かける。低地帯で繁殖する猛禽類として重要。

ハヤブサ 県Ⅱ類 国Ⅱ類。本州中部以北の沿岸部で繁殖し、冬は平地の河川、湖沼や海岸沿いで越冬する。カモ類などの水鳥を餌にすることが多いため越冬地はこれらの水辺環境にある。

サンショウクイ 県Ⅱ類 国Ⅱ類。4~7月。夏に日本で繁殖し、冬に東南アジアで越冬する。鳴き声の「ヒリリー」が、山椒を食べたときの辛さに聞こえたから、山椒食と表現。

サンコウチョウ 県Ⅱ類。5~9月。夏鳥として日本で繁殖。中国南部などで越冬する。繁殖期の雄は、長い尾羽が特徴。暗い森に生息する。囀声は、「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」月・日・星、と聞えることから、三光鳥と呼ばれている。 また、他にも三光鳥と呼ばれる鳥としてイカルがいる(wiki)。

ヒガラ 県RT。10~4月。留鳥。シジュウカラの仲間。カラ類の中では一番小さい。スギあどの針葉樹林に生息する。冬に山から平地に降りてくる。マツ類の種子を好む。

ヤマガラ 県RT。9~3月。留鳥。シジュウカラの仲間。エゴノキの実を好む。学習能力が高いため芸を仕込む事もでき、江戸時代には飼われた。おみくじを引かせる芸で1980年ごろまでは神社の境内などの日本各地で見られた。

ウグイス 県RT 留鳥。ササ原や藪を好み、警戒心から姿を見せることが少ない。ホトトギスの托卵対象になる。「ホーホケキョ」の囀りはオスの縄張り主張。囀りが「ウグイスの初鳴き日」として季節のおとずれにされている。ホーは吸う息、ホケキョは吐く息(サントリー日本の鳥百科)初夏には里から山に戻り営巣する。

ヤブサメ 県RT。ウグイスの仲間。夏鳥。夏に日本で繁殖し、冬に東南アジアで越冬する。尾がとても短い。

エナガ 県RT。留鳥。小さな群れをつくる。シジュウカラ、ヒガラ、メジロ、ヤマガラなどの小鳥と混群することもある。名前は、尾羽が長いので、柄の長い柄杓に例えたことに由来する。雛が成鳥になる確率は低く、カラス、イタチ、ヘビなどに捕食されることが多い。キクイタダキに次いで小さい体で8グラムほど。

センダイムシクイ 県RT。4~8月。日本には夏繁殖のためにくる夏鳥。鳴き声が「ツルチオギミー」と聞こえるという説がある。

ルリビタキ 県RT。11~3月。オスは青い羽毛だが、メスは緑褐色で尾のみが青い。冬は関東地方より南の山地で越冬する。暗い森を好む。オスが青い羽毛になるには2~3年かかる。

トラツグミ 県RT。12~4月。留鳥。 夜中に笛のような細い声で鳴くため鵺(ぬえ)と呼んで気味悪い生き物とされた。

コサメビタキ 県RT。5~10月。夏鳥で、インドネシア、フィリピンで越冬する。スズメよりも小さい。

ベニマシコ 県RT。10~4月。夏は北海道、下北半島で繁殖し、冬は本州以南で越冬する。林縁、草原、河原、水辺芦原で生活する。

ホオジロ 県RT。留鳥。明るく開けた場所で生活する。鳴き声を「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)と呼びなされてきた。

ホオアカ 県ⅠA類。夏は北海道、本州北部や本州南部の高地で繁殖する。鳩山町でも繁殖が確認されている。関東では留鳥で開けた場所にいる。

アオジ 県NT。10~5月。雄の頭部が暗緑色で、そこから名前が由来している。開けた森林や林縁で生育する。夏に北海道、本州中部以北で繁殖し、冬に本州中部以西で越冬する。

クロジ 県RT。10~1月。ホオジロの仲間。留鳥。本州中部以西では、冬鳥として越冬する。警戒心が強く、なかなかお目にかかれない。

レッドリストカテゴリー
 EX 絶滅
 EW 野生絶滅
 CR+EN 絶滅危惧Ⅰ類
 CR 絶滅危惧ⅠA類
 EN 絶滅危惧ⅠB類
 VU 絶滅危惧Ⅱ類
 NT 準絶滅危惧
 DD 情報不足
 LP 地帯個体群
 RT 地帯別危惧