8月2日(土)午後1時半、さいたま市産業文化センターホールで開催されました。猛暑の中、参加者121人(当団体からは4人)。開催趣旨は「ナショナル・トラスト運動は大きな岐路に立たされている。ナラ枯れなどによる管理の負担は増し、維持するための資金の確保が難しくなっている。運動を支えてきたボランティアの高齢化が進む中、新しい仲間を迎え入れることも容易ではない。いまこそ、この運動の価値を改めて共有し、ネイチャーポジティブが求められる今日、埼玉から全国へ向けて、持続可能な自然や景観の保護のあり方を発信しよう」(報道発表資料より)という思いからの今回のシンポジウム開催でした。
主催は同シンポジウム実行委員会。安藤聡彦氏(トトロのふるさと基金理事長)を会長に、環境ネットワーク埼玉、いろいろ生きものネット埼玉、天覧山・多峯山の自然を守る会ほか、はとやま環境フォーラムを含む9団体の関係者が発起人(実行委員13人)となり、「自然・文化財を守る市民のチカラ」をテーマにした礒野弥生・東京経済大学名誉教授の記念講演に続き、各地からの報告として、当団体の「熊井の森におけるトラスト基金活動」の報告をしてきました。
埼玉県下では「川越蔵の会」の取組が第1号トラスト活動で、環境フォーラムはここ最近ではもっとも新しいトラスト活動の取組でした。メガソーラー問題から端を発し、「自分たち自身も山の持ち主と同じ立場になって、持続可能な地域づくり、自然環境保全の悩みを共有していきたい」とのナショナル・トラスト活動を始めた経緯報告は共感をもって聴いていただけたようです。